普段アニメを観ない僕が「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」にハマった理由(ja)

普段アニメを観ない僕が今年の夏にどっぷりハマった号泣できるアニメ・マンガ作品「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」について紹介します。そしてなぜそこまでハマったのか、その理由について自分なりの考察を綴りたいと思います。

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」について

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あらすじ

Wikipediaから抜き取るという手抜き感ですが、もはやあらすじなどはすっ飛ばしてしまって実際に作品を見ればいいと本気で思うのです。(

幼い頃は仲が良かった宿海仁太、本間芽衣子、安城鳴子、松雪集、鶴見知利子、久川鉄道ら6人の幼馴染たちは、かつては互いをあだ名で呼び合い、「超平和バスターズ」という名のグループを結成し、秘密基地に集まって遊ぶ間柄だった。しかし突然の芽衣子の死をきっかけに、彼らの間には距離が生まれてしまい、それぞれ芽衣子に対する後悔や未練や負い目を抱えつつも、高校進学後の現在では疎遠な関係となっていた。 高校受験に失敗し、引きこもり気味の生活を送っていた仁太。そんな彼の元にある日、死んだはずの芽衣子が現れ、彼女から「お願いを叶えて欲しい」と頼まれる。芽衣子の姿は仁太以外の人間には見えず、当初はこれを幻覚であると思おうとする仁太であったが、その存在を無視することはできず、困惑しつつも芽衣子の願いを探っていくことになる。それをきっかけに、それぞれ別の生活を送っていた6人は再び集まり始める。

あらすじだけを読んでしまうと、「ありがちな感じのストーリー構成かもー」と思われるかもしれませんが、むしろその大きなストーリーを通して伝わってくる個々のキャラクターの思いや感情に共感することで、どんどん作品に惹かれていきました。僕がキャラクターを通して共感したことや、過去の自分と照らしあわせることで思い出した感情について、特に印象に残っているものが3つあります。

苦味

照れくささや恥ずかしさから本当に思っていることと真逆のことを言ってしまったり、謝まらないといけないとわかっていながらそうできなかったり、誰も見ていないからとこそこそしていたり。多分みなさんも経験したことがあるであろう小さい頃や思春期の頃の苦い経験。「あの花」はその過去の苦味を、文字やキャラクターを通して見ている人に思い出させます。そして、「あの時あんなことしておかなければ、」とか、「あの時あーしておけば、」と、再びその苦味に向き合う瞬間があります。「昔の自分」と重ねながら読む・観ることができるのが、この作品が人気になった大きな理由かもしれません。

個々の葛藤

作品の中では、とにかく「葛藤」の場面がよく描写されています。個々のキャラクターが心のうちに長らく秘めている葛藤であったり、他人とぶつかり合い、ふと一人になったときに強く感じる葛藤だったり。そしてその葛藤の描写を感じ取るたびに、キャラクターの気持ちが痛いほど分かるというか、やはり無意識的にキャラクターと昔の自分・自分の感情を照らし合わせているのだと思います。思春期の頃の、決して忘れてはいけない記憶や感情をもう一度思い返させてくれます。

戻りたくなる

この「戻りたくなる」気持ちに関しては、見る人によっての個人の感じ方が分かれるかもしれません。というのも、小学生の設定のキャラクター達をみて、「ああ、あの頃に戻りたいなぁ・・」と思う気持ちもあるのですが、それ以上に、元いた場所に戻りたくなる気持ちというのも芽生えます。僕の場合は、生まれ故郷(熊本のド田舎)に急に帰りたくなりました。それはきっと、子供の頃の思い出という凝縮された、濃密な感覚・体験をした場所だからこそ、一度戻って、客観的に今の自分を、過去の自分視点で見つめなおしてみたいと思っているからかもしません。

この「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」という作品は、実は2011年4月に深夜にアニメの放送開始して、深夜アニメ番組にしては驚異的の5.5%という視聴率を記録し、「あの花」現象という一種の社会的な変化を生み出したとまでされている作品です。(深夜アニメの平均視聴率は0.7~1.5のようです。参考)現在までで小説、マンガ、アニメ、ラジオ、そして今年の夏に映画化もされました。たくさんのリピーターや、30〜40代の大人の方でも足を運んで泣けるということで、映画としても大成功した作品です。

僕は(もちろん)全部拝見しましたが、「まだ何も見たことがないよー」という方には、自分なりの想像から作品の世界観などを広げるという意味でも、僕は小説やマンガなどから読み始めるといいのではないかと思います。マンガは全巻で3冊しかないので、さらっと読めると思います。アニメを普段観ない方にもオススメできる作品です!

※ この記事はCA14 Advent Calendar 2013の記事です。