「会社を変える分析の力」を読んだ(ja)

「会社を変える分析の力」を読み終えた。3割程度はもともと読んでいて、残りの7割は三が日に湯島天神や愛宕神社へ参拝するときの待ち時間で一気に読み干した。kindleの軽さと使いやすさは外でも重宝した。

分析に関する仕事を始めるわけでも前々からとても興味があったわけでもないが、同期エンジニアに勧められなんとなく面白そうだと感じkindleでポチった。去年半ば頃から読み始めていた。学んだことを3つまとめる。

会社に属している、またはビジネスに関わる分析者の最終目標

会社に属している、またはビジネスに関わる分析者の最終目標は、データを使って分析することではなく、分析して分かったことを会社の意思決定に役立てること

なので、意思決定者が何らかの分析をした際、その分析は意思決定する上でどのように役立てられるのか、意思決定を手助けするレベルの分析を行うための情報は取得可能なのかを事前に意思決定者に確認し、認識をすり合わせるべき。すり合わせなしに分析を行うのは、分析の時間が無駄になってしまう可能性が高い。分析が意思決定に影響を与えることができるかどうか、事前のすり合わせによってある程度見極めることができる。そこで分析者に大切な姿勢として、すり合わせを行ったり、どのような分析であれば意思決定に役立ちそうかなど、意思決定者や現場の人たちとコミュニケーションをとることが挙げられている。このように自ら社内を歩き回り分析のヒントや意思決定の手助けを能動的に行う分析者のことを「フォワード型分析者」と筆者は呼んでいる。対照的に、バックオフィスに座って一人数字とにらめっこをして分析しか行わない分析者のことを「バックオフィス型分析者」と呼んでいる。

誘惑に打ち勝てるのは、「自分が作った数字は経営を左右する」という責任感だけ

真実か錯覚かを疑う力

自分が入力したデータ、データとして扱っている情報、サンプル入力値、そして自分が導き出した分析結果。それらが真実か錯覚かをまず疑うことが重要。昔は分析は高価なものであったため、入力ミスによる分析のやり直しにはコストも時間もかかった。なので必然的に真実か錯覚かを疑う力はみんな持っていた。しかし、今は便利な時代。サンプル値を入力すればすぐに分析結果が返ってくる。お金もかからない。ボタン一つですべてが完結する。そのような時代には、自分が入力したもの、自分の思考、自分が導き出した結果、それらが真実なのか錯覚なのかを疑う力が必要不可欠。意外と持ち合わせていない人が多い上に、重要視されなくなってきている。人間には完璧はありえないので、ミスを皆無にすることは不可能。

大切なことは分析ミスは皆無にはできないという謙虚さを持ち、そして、意思決定に差し障りのない程度の正確さは必ず担保する責任感を持って臨むこと

実際のビジネスに役立てたいのなら、本当の意味で理解する

思慮深く自分が導き出した分析結果を理解することが大切。学ぶことを怠ってはいけない。思慮が浅いと,何も考えずに物事を進めるため、成功や失敗をフィードバックして成長することはできない。自分が理解できているかどうかはその内容を意思決定者の分かる言葉で伝えてるかどうか。パワーポイントを否定するわけではないが、あの手法では理解せずともそれっぽく物事を伝えることができるためおすすめしない。文章化によって自分の理解を言葉に落とし込むことで自分の理解度を測ることができる。文章を書く習慣をつけることが勧められている。

分析結果を数字の世界でしか理解できず、実際のビジネスにおいてどういう意味を持つのかまで理解が及んでいないのです。でも、本人は何となくわかった気分になっている

まとめ

分析に関する本だと思っていたが、分析以外の仕事においても精通する考え方がたくさんあった。特に最後の思慮深くいこうというポイントについては心当たりがあり胸が痛い。ビジネスの最終意思決定者の目線を忘れることなく、責任感を持って思慮深く謙虚に精進したい。